教員採用試験対策~特別支援教育の対象者~

このページでは、特別支援教育における各学習形態の対象者を見ていきます。

障害のある児童生徒を対象にした学習形態は大きく分けて4種類あります。
特別支援学校、特別支援学級、通級による指導、訪問教育です。

しかしこれらも障害の種類や程度によってどの形態で受けられるか決められています。

教員採用試験では、どの障害が対象になっているかということが問われやすいのでしっかりと違いを押さえておくことが重要です。

それでは、それぞれの対象者を見ていきましょう。

特別支援学校の対象者

特別支援学校での対象者は主に5種類です。

視覚障害者
聴覚障害者
知的障害者
肢体不自由者
病弱者

これら5種類が特別支援学校の対象者です。
特別支援学校における障害の程度についてはこちらの記事で詳しく書いていますので、こちらで確認してみてください。

(出典:学校教育法施行規則

教員採用試験対策~障害の種別~
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特別支援学級の対象者

次に特別支援学級での対象者についてです。

特別支援学級とは、主に小中学校又は高等学校内にある障害者を対象にしたクラスのことですね。
特別支援学校への入学基準を満たしていない、もしくは公立小中学校に在籍することを希望するけれども、通常学級の授業に入ることが難しいもしくは支援を必要とする場合に在籍することが多いです。

こちらの対象者は以下の6種類です。
知的障害者
肢体不自由者
身体虚弱者
弱視者
難聴者
その他障害のある者で、特別支援学級において教育をおこなうことが適当なもの

また法的根拠は学校教育法第81条です。

学校教育法第81条
第1項
幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校及び中等教育学校においては、次項各号のいずれかに該当する幼児、児童及び生徒その他教育上特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対し、文部科学大臣の定めるところにより、障害による学習上又は生活上の困難を克服するための教育を行うものとする
第2項
小学校、中学校、義務教育学校、高等学校及び中等教育学校には、次の各号のいずれかに該当する児童及び生徒のために、特別支援学級を置くことができる
・知的障害者
・肢体不自由者
・身体虚弱者
・弱視者
・難聴者
・その他障害のある者で、特別支援学級において教育をおこなうことが適当なもの(出典:学校教育法

通級による指導の対象者

通級による指導は、小学校又は中学校の通常の学級に在籍している比較的軽度の障害がある児童生徒に対して、通常学級でも授業を受けながら、障害に応じて配慮が必要な授業に関しては、特別支援学級で授業を受けたり、特別な指導を受けたりする形態です。

こちらの対象者は8種類です。

法的根拠は学校教育法施行規則第140条です。

言語障害者
自閉症者
情緒障害者
弱視者
難聴者
学習障害者
注意欠陥多動性障害者
その他障害のある者で、この上の規定により特別の教育課程による教育を行うことが適当なもの

(出典:学校教育法施行規則

訪問教育の対象者

疾病により療養中であったり、重度の障害によって学校に通うことが難しい児童生徒のために訪問教育という制度もあります。
これは家庭や児童福祉施設、病院等へ教員を派遣してそこで教育を行う形態です。
これにより学校でなくても教育を受けられるように配慮がされているわけであり、法的根拠もあります。

学校教育法第81条第3項(特別支援学級)
前項に規定する学校においては、疾病による療養中の児童及び生徒に対して、特別支援学級を設け、又は教員を派遣して、教育を行うことができる
(出典:学校教育法学校教育法施行規則第131条第1項(教育課程の特例)
特別支援学校の商学部、中学部又は後頭部において、複数の種類の障害を併せ有する児童若しくは生徒を教育する場合又は教員を派遣して教育を行う場合において、特に必要があるときは、第126条から第129条までの規定にかかわらず、特別の教育課程によることができる
(出典:学校教育法施行規則

 

まとめ

最後にこのページで出てきた特別支援教育の形態の種類、対象者、法的根拠をまとめておきますので一覧としてご活用ください。

形態 対象者 法的根拠
特別支援学校 ・視覚障害者
・聴覚障害者
・知的障害者
・肢体不自由者
・病弱者
学校教育法施行規則第22条の3
特別支援学級 ・知的障害者
・肢体不自由者
・身体虚弱者
・弱視者
・難聴者
・その他障害のある者で、特別支援学級において教育をおこ
なうことが適当なもの
学校教育法第81条
通級による指導 ・言語障害者
・自閉症者
・情緒障害者
・弱視者
・難聴者
・学習障害者
・注意欠陥多動性障害者
・その他障害のある者で、この上の規定により特別の教育課程による教育を行うことが適当なもの
学校教育法施行規則第140条
訪問教育 ・通学が困難な程度のもの 学校教育法第81条第3項(特別支援学級)
学校教育法施行規則第131条第1項(教育課程の特例)

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